クマ取りの手術後によく受ける相談として、出血があります。
皮膚の下の内出血ではなく、外に出てくる出血です。
経結膜脱脂術では止血を確認して手術を終えるのですが、どうしても手術後時間が経ってから再出血してくることがあります。
その出血は内出血となることもありますし、結膜の傷口から出てくると通常の出血となります。
出血すると、目から血が出てくることになるので、多くの方は驚かれます。
この通常の出血は、手術後2週間以内によくみられます。
出血はずっとつづくわけではなく、1日に1,2回など、断続的に出てきます。
出血の量は、涙に血が混じる程度のこともあれば、溜まっていた血が一気に出てくることもあります。
いずれも出血が長時間続くわけでなければとくに問題ありません。出てきた血は清潔なティッシュペーパーなどで優しく拭いていただければ大丈夫です。
通常は手術後2週間もすればしだいに出血しなくなってきます。
こういった手術後の出血を起こしやすい人には特徴があります。(もちろんこれらの特徴に当てはまらない方もいます)
・切除した眼窩脂肪の量が多い
・高齢
・喫煙歴
・高血圧
眼窩脂肪の切除量が多いと、眼窩脂肪に含まれる切除した血管も増えますので出血のリスクが上がります。
手術中に止血はしていますが、手術後に再出血してくるということです。
高齢、喫煙歴に当てはまる場合は、いずれも毛細血管が弱く出血しやすい状態になっています。
もちろん血圧が高いことも出血のリスクになります。
このように経結膜脱脂術後の出血は、見た目の派手さのわりに心配のないことがほとんどです。
もちろん心配であればご連絡いただいたり、来院いただければしっかりと診察、対応いたします。