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裏ハムラのすすめ

2024.01.13

くま治療では治療方法の選択が大事になります。

 

 

今回は、最近来られた20代男性のお話です。

この方は1年前に他院で経結膜脱脂術とヒアルロン酸注入を受けられました。

 

ヒアルロン酸の吸収に伴って、徐々に目の下に暗さが目立ってきたというお悩みです。

普通なら脂肪注入で目の下のボリュームを回復すれば暗さは改善できるのですが、今回は問題がありました。

それは、「体脂肪率が低い」ことです。

 

体脂肪率が低い場合、2つの点で脂肪注入による治療が難しくなります。

 

一つは、注入のための脂肪が十分に採取できないこと。

ないものは取れないのです。頑張って集めてみても線維性の組織が多く、脂肪としての質が悪いです。

 

もう一つは、注入した脂肪の生着率が低いことです。

これは私の経験則ですが、体脂肪率が低い方は体が脂肪の蓄積に不向きなのか、注入した脂肪も残りにくい傾向にあります。

 

以上の2点の問題があるので、体脂肪率が低い方には脂肪注入はおすすめしていません。

 

そこで体脂肪率が低く、さらに目の下のホホが低くボリュームを補う必要がある場合におすすめなのが、裏ハムラ法です。経結膜眼窩脂肪移動術ですね。

これなら体脂肪率が低い場合でも問題なく行うことができます。

裏ハムラ法は一度脱脂をしてしまうと行うことができませんので、体脂肪率、ホホがともに低い場合は、最初に検討すべき治療法だと思います。

 

今回来られた男性はすでに脱脂を受けておられますので裏ハムラはもうできません。

そして脂肪注入も以上の理由で向いていないので、最終的にヒアルロン酸の注入をおすすめいたしました。ただしヒアルロン酸は吸収されますので継続的な治療が必要にはなります。

後戻りはできませんので、手術の前にはやはりきちんとした診察と説明が大事です。