皮膚を切らずに目の下のたるみを治療できれば、傷が目立たず、ダウンタイムも短く仕上げることができます。
その一方で、高齢になるほど目の下の皮膚のたるみが強く、ハリがなくなってきます。
医学的には60代ともなれば表ハムラ法の一択とされることが一般的です。
これは皮膚のたるみ、余剰が大きすぎて皮膚を切除しないと対応できなくなるためです。
こういった方に、皮膚を切除せずに通常の脱脂と脂肪注入を行っても皮膚のたるみが強く残ってしまい、余計に老けた印象になってしまいます。
そうは言っても、やはり皮膚は切りたくない、でも目の下のたるみは気になるという方もたくさんおられます。
その場合には、皮膚のたるみの程度を診察のうえ、色々な工夫を行って皮膚を切らずに対応することもあります。
↑こちらは60代の方で、皮膚は切りたくないという強いご希望がありました。
目の下の皮膚のハリが大きく低下しており、通常なら皮膚の切除が必須です。
ただ、ご希望をお聞きし、皮膚を切らない治療を行いました。
こちらが結膜脱脂術+脂肪注入の術後3か月です。ノーメイク、ノーライトです。
脱脂を最小限にし、脂肪注入を目の下だけではなくゴルゴライン、目じり側、眼窩縁まで幅広く行うことで不自然さを出さずに目の下のボリュームをアップさせています。
これによって目の下のふくらみと影くまは完全になくなり、明るい目元に戻っています。
その一方で、シワ感の改善は得られていません。ここが高齢で皮膚を切除しない場合の限界になります。