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「経結膜脱脂術、脂肪注入」の限界

2022.11.12

当院は経結膜脱脂術および脂肪注入を専門的に行っています。
そのため診察に来ていただいても、
目元の状態によって「経結膜脱脂術」「経結膜脱脂術+脂肪注入」に向いていない場合には、
他院での手術をおすすめすることがあります。

 

今回は、そんな「経結膜脱脂術」「経結膜脱脂術+脂肪注入」の限界についてお話します。

 

経結膜脱脂術は皮膚に傷が残らず、ダウンタイムも少ない良い手術です。
ただ、この皮膚を切らないという点が大きな長所であると同時に短所でもあります。

 

皮膚を切除しないので、皮膚の余剰(シワ)を大きく改善させることができないのです。
そのため経結膜脱脂術では、
眼窩脂肪の切除によって皮膚のふくらみがなくなる(ボリューム・ロス)と、皮膚が余ってシワが増えることがあります。
これに脂肪注入を併用することでシワの増加をある程度抑制することができるのですが、それにも限界があります。
とくに涙袋の直下のシワは基本的に深くなりますよと説明しています。

 

そのため、目元のシワをとくに気にされる方は、
皮膚を切除する「表ハムラ法」を検討されることをおすすめしています。
ただ、表ハムラ法には、ダウンタイムが長く、
下眼瞼外反などのリスクがあるというデメリットがあります。

 

「経結膜脱脂術」「経結膜脱脂術+脂肪注入」はあくまでも影クマのないその方本来の目元に戻す手術だということです。
ダウンタイムやリスクが比較的少なく、自然な仕上がりになるものの、シワへの対応は不得手な手術方法です。
そのため、影クマが改善することを重視し、
自然な仕上がりを重視し、年齢相応のシワであればとくに気にされない方にはたいへん良い手術方法だと思います。