当院のクマ取りでは、脱脂と同時によく脂肪注入を行います。
ヒアルロン酸などではなく脂肪を注入する理由のひとつは、生着(定着)すれば半永久的に持続することがあります。
たまに患者さんから脂肪注入は意味があるのかと聞かれることがあります。
脂肪注入には意味がない、つまりまったく生着しないと聞いたというのです。
美容医療の業界はポジショントークがすごいので、脂肪注入を行っていないクリニックやドクターは意味がないと言うこともあるようです。
そこで脂肪注入を行っている私が、脂肪は生着します!と主張しても同じくポジショントークになってしまうので、脂肪注入に関する医学的な事実を挙げていきます。
・脂肪注入は100年以上の歴史がある
・1980年代に効率的な脂肪注入の方法が確立された。
・脂肪が生着することは基礎研究、臨床研究で実証ずみ(ただし生着率の問題はある)
・美容以外の領域でも脂肪注入は行われている(悪性腫瘍切除後の欠損治療など)
このように脂肪注入自体は医学的に完全に確立された治療方法になっています。
ただし、生着率の問題は依然としてあります。
生着率が極端に低くなってしまうと、脂肪注入をした意味があまりなかったという場合もあり得ます。
注入する部位や体の状態によって生着率が低くなってしまうこともあるのですが、当院では医学的な根拠に基づいて、できるかぎり生着率をあげるための色々な工夫を行っています。