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脂肪注入に伴う痛みのコントロール

2024.01.27

腫れや内出血などのダウンタイムとともに、くまとりで皆さんがよく気にされることとして、「痛み」があります。

これは診察のときにもよく聞かれます。

 

私も痛みにかなり弱いので、お気持ちはよくわかりますので、できるだけ痛みを減らす工夫を行っています。

クマ取りで脂肪注入を併用する場合に、一番痛みが強く出やすいポイントが2つあります。

 

1つは、痛み止めの局所麻酔を注入する場面。痛み止めを注射すること自体が痛いんです。

とくに脂肪を採取する太ももへの注射は範囲も広いので痛みが強くなります。当院ではこの時に静脈麻酔を使用して寝ていただきます。

そうすれば局所麻酔の注射でほぼ痛みを感じることはありません。

 

2つめは、太ももから脂肪を採取するタイミングです。

5mm程度皮膚を切開し、脂肪吸引用の専用の細い筒で脂肪を吸い集めます。

時間としては数分程度ですが、この時に局所麻酔がしっかり効いていないと痛みがかなり強くでます。

他のクリニックで治療を受けた患者さまから、この時にすごい痛かったという話を聞くことがあります。

この原因は局所麻酔を注射する層が間違っているか、局所麻酔の量が足りていないためです。

この2点をきっちり行えば痛みのコントロールは十分に可能です。

 

ただし局所麻酔量は多すぎると急性中毒症状を起こしますので上限を把握することは大事です。

当院ではアメリカ形成外科学会の推奨する局所麻酔量を参考に、体重によって注射量を決めています。