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- 目の下のクマ取り整形でよくある失敗と注意点を専門医が徹底解説!
目の下のクマ取り整形は、疲れた印象や老け顔を改善することができる人気の美容施術です。
「切らないクマ取り手術」など手軽にできる治療法もありますが、クマの種類やたるみ・しわの状態、骨格などを考慮して治療をしないと失敗や後悔をすることがあります。
そこで本記事では、クマ取り治療のよくある失敗例と注意点について、年間300件以上のクマ取り手術を行っている専門医が詳しく解説します。
クマ取り治療で失敗しないためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
目の下のクマの種類
目の下のクマ取り整形で失敗しないためには、クマの種類に応じて適切な治療法を選ぶことが重要です。目の下のクマは、主に以下の3種類に分類されます。
・青クマ
・茶クマ
クマの種類ごとに特徴を詳しく解説するので、自分のクマがどれに当てはまるのか、ぜひチェックしてみてください。
黒クマ(影クマ)
黒クマは、目の下にある眼窩脂肪が突出することで生じる影によってできるもので、影クマとも呼ばれます。
眼球を支えている靭帯の緩みやコラーゲンの減少が主な原因で、一般的に40代以降から黒クマが目立ちやすくなる傾向にあります。
上を向くとクマが薄くなったり、目の下にふくらみがあったりする場合は、黒クマの可能性が高いでしょう。
青クマ
青クマは、目の下の血管が圧迫されることで血行不良により、静脈が透けて見えることで生じるものです。
血行不良となる原因には、睡眠不足や疲労、ストレスなどが挙げられます。目の下の皮膚が薄い方や色白の方は特に目立ちやすい傾向にあります。
目の下を引っ張ると色味が薄くなったり、まぶたの内側が青白くなっている場合は、青クマの可能性が高いでしょう。
クマ取り整形のよくある失敗例と対処法
ここからはクマ取り整形のよくある失敗例と対処法について、以下の3つの治療方法別にご紹介します。
・脂肪注入によくある失敗例
・ヒアルロン酸注入によくある失敗例
これら3つの治療法は、クマ取りにおけるスタンダードな治療です。治療内容も併せて解説していくので、見ていきましょう。
経結膜脱脂術によくある失敗例
経結膜脱脂術(けいけつまつだっしじゅつ)は、まぶたの裏側にある結膜を切開し、目の下のふくらみを取る手術です。一般的に「切らないクマ取り手術」と呼ばれるもので、皮膚に傷を残すことなく治療ができます。
経結膜脱脂術でよく見られる失敗例は、以下の3つです。
・目の下のシワやたるみが増える
・ふくらみが残る
それぞれ失敗の原因や対処法を解説するので、見ていきましょう。
目の下がくぼむ
目の下がくぼむのは、眼窩脂肪の過剰切除が原因です。適切に眼窩脂肪を切除した場合でも、目の下の頬が低い場合(出目)や茶クマや青クマが強かったりすると、くぼんで見えることがあります。
対処法
脂肪注入でくぼんだ部分をふくらませます。脂肪が生着すれは半永久的な効果が見込める上に、注入量を細かく調整して自然な仕上がりに見せることができます。もしくは外用薬などで茶クマ・青クマを治療し、視覚的にくぼみを軽減させます。
茶クマ・青クマでくぼんで見える場合は、メイクでカバーすることもできます。
茶クマの場合、黄色の色味が強いコンシーラーを塗った後、やや明るめの色味で周囲をぼかしてあげると自然に馴染みます。
青クマの場合、青色の補色であるオレンジ系のコンシーラーを使用すると目立たなくなります。クマの色が濃い青なら濃いオレンジを、緑に近い青なら赤を使用してください。
目の下にシワやたるみが出る
目の下にシワやたるみが出てしまうのも、眼窩脂肪の過剰切除が原因の一つです。適切な量を取り除いたとしても、高齢の方やふくらみが大きい方、ふくらみを長期間放置した方は、シワ・たるみが出やすい傾向にあります。
眼窩脂肪を取りすぎてしまうと、元に戻すことはできません。シワやたるみが出るリスクが高い方は、脂肪注入の併用や表ハムラ法などを選択肢に入れて、慎重に施術を行う必要があります。
表ハムラ法とは、皮膚を切開し目の下の眼窩脂肪を適切な位置に移動させる施術です。ふくらみの改善に加えて、皮膚のたるみ取りも同時に行うことができます。表ハムラ法の詳細は以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてみてください。
対処法
余分な皮膚を切除して引き上げることで、シワ・たるみ取りを行います。外用薬による治療やスネコス・PRPの注入なども有効な対処法です。
ふくらみが残る
目の下のふくらみが残るのは、眼窩脂肪の取り残しや早期の再発が考えられます。皮膚のたるみが眼窩脂肪の取り残しのように見えることもあるので、しっかりと診察して区別する必要があります。
対処法
眼窩脂肪の取り残しであれば、再手術で眼窩脂肪を取り除きます。皮膚のたるみであれば前述した通り、皮膚の切除や外用薬、ベビーコラーゲンなどの注入で改善します。
眼窩脂肪を過剰切除してしまうと元には戻せないため、当院ではまず最小限の脱脂を行い、座った状態でのふくらみをチェックして必要であれば追加切除を行っています。これにより切除量を最適化しています。
経結膜脱脂術で失敗しないための注意点
経結膜脱脂術は目の下のふくらみが大きい方や皮膚のハリが低下している人は、シワが増えてしまう可能性があります。また、目の下の頬が低い人は、くぼみが際立って目の下全体が暗く見えてしまうこともあります。
そのため当院では、カウンセリングを行った上で脂肪注入の併用や裏ハムラ法など、その人に合った最適なクマ取り治療法を提案しております。当院の経結膜脱脂術については以下の記事やInstagramで詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
脂肪注入によくある失敗例
脂肪注入は、自身の太ももなどから採取した脂肪を目元に注入してクマ取りをする治療法です。ボリュームが増えることでシワの改善効果が見込める上に、自己由来の組織を用いるので、生着すれば半永久的に効果が持続します。
脂肪注入でよく見られる失敗例は、以下の3つです。
・ふくらみすぎ
・ふくらみ不足
それぞれ失敗の原因や対処法を解説するので、見ていきましょう。
しこり・ぼこつきが出る
注入した脂肪が壊死してしまった場合、オイル化や瘢痕(はんこん)化を引き起こしてしこりになる場合があります。また、大きめの塊で注入されてしまった脂肪が生着して、ぼこつきとなってしまう場合があります。
しこりが筋層よりも深い場所にできた場合、見た目のぼこつきになることは稀です。しかし、皮下層や筋層内の浅い場所にしこりができると見た目のぼこつきとして目立ちます。
しこり・ぼこつきはマイクロ化・ナノ化していない脂肪や、線維を除去していない脂肪を注入することで起こりやすくなります。また。医師の技術不足で脂肪を塊で注入したり、不適切な層に注入することでも起こります。
対処法
ぼこつきとして目立つ場合には、外科的に切除します。筋層より深い場所にある場合は経結膜的に切除できる場合もありますが、浅い場合には皮膚を切開しないと切除できない場合もあります。
ふくらみすぎ
目の下がふくらみすぎてしまった場合は、脂肪の注入過多が原因です。脂肪注入は、脂肪の生着率を考慮して多めに注入する必要はありますが、年齢や皮下組織の厚み、体脂肪率、性別などから生着率を予想して注入量の上限を設定する必要があります。
対処法
外科的切除によって余分な脂肪を取り除くのが効果的です。脂肪溶解注射で脂肪を溶かしたり、ステロイド注射で脂肪を収縮させることもできますが、外科的施術よりも効果は限定的です。
ふくらみ不足
注入した脂肪が想定ほど生着しなかった場合、ふくらみ不足となることがあります。前述したふくらみすぎの失敗例よりも、比較的よくあるケースです。
たとえば、ある患者様の脂肪注入の生着率を40~60%と想定したとします。当院では、最大限の生着率(60%)で不自然なふくらみにならないように注入量を決定します。その際、40%しか生着しなかった場合は少し物足りない、ふくらみ不足の状態になります。
脂肪注入は生着すれば半永久的に効果が続く点はメリットである一方、注入しすぎると簡単には減らせず、外科的切除などの手間がかかる対処が必要となってしまいます。当院では患者様の負担をなるべく軽くするためにも、ふくらみすぎを回避するように施術を行っています。
対処法
脂肪の再注入を行うことで、ふくらみ不足は容易に解消できます。ヒアルロン酸注入でも対応できます。
脂肪注入で失敗しないための注意点
脂肪注入はよくある失敗例で解説した通り、脂肪の注入量が多すぎても少なすぎても失敗や後悔に繋がるため、医師の技術力を要する施術です。生着率にも個人差があるため、患者様に応じて生着率を予測できる医師の施術経験も重要です。体脂肪率が極端に低い方は生着率も低い傾向にあるため、脂肪注入には不向きであることが多いです。
当院では少しでも脂肪生着率を高めるため、脂肪の細粒化(マイクロ化)や通常の1/2の断面積の注入針を使用して、細かく脂肪を注入するといった工夫を行っています。
当院の脂肪注入については以下の記事やInstagramで詳しくまとめているので、併せて確認してみてください。
ヒアルロン酸注入によくある失敗例
ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸を目の下に注入してクマ取りをする治療法です。脂肪を採取する必要がないので、より手軽かつ安価に受けられる施術となっています。
ヒアルロン酸注入でよく見られる失敗例は、以下の2つです。
・効果が持続しない
それぞれ失敗の原因や対処法を解説するので、見ていきましょう。
青白く見える
ヒアルロン酸注射をしたのに目の下が青白く見えるのは、チンダル現象と言われるものです。ヒアルロン酸は透明のゲル状の物質なので、光が当たった時の散乱によって青白く見えてしまうことがあります。皮膚の薄い目の下に注入すると頻発しやすいですが、皮膚の厚い頬の部位であれば、あまり起こらない現象です。
対処法
ヒアルロニダーゼを注射して、ヒアルロン酸を溶かします。過度に青白くなっていないようであれば、青クマと同様にオレンジ系のコンシーラーを用いたメイクでカバーすることもできます。
効果が持続しない
ヒアルロン酸注射は安価に受けられるクマ取り治療ですが、ヒアルロン酸は時間が経つにつれて体内に吸収されてしまうため、一般的には6ヶ月~12ヶ月程度しか効果は持続しません。
対処法
定期的にヒアルロン酸の注入を行います。ただし、注入を続けることで不自然な形になりやすく、料金も嵩んでしまうため、持続的な効果を望まれる方には経結膜脱脂術や脂肪注入を推奨しています。
クマ取り整形で失敗や後悔をしない医師選びのポイント
これまでご紹介した通り、クマ取り整形に失敗をしても対処法はありますが、リカバリーにはどうしても時間や費用、体への負担がかかってしまうため、まずは失敗しないことが大事です。
クマ取り整形で失敗しないためには、医師選びが最も重要になります。医師選びのポイントは大きく以下の3つです。
・症例写真を確認する
・複数の医師に診察を受けて比較する
それぞれのポイントを詳しく解説するので、クマ取り整形で失敗や後悔をしないためにも、ぜひ目を通すようにしてください。
クマ治療の経験豊富な医師を選ぶ
目の下のクマは人によって千差万別で、たるみや脂肪の量、骨格などに応じて適した手術方法の選択や手術内容の細かなアレンジなどが必要です。正しい診断や判断を行うためには、様々なタイプの目の下のクマの診察を行い、数多くの手術経験が必要になります。
大手美容クリニックは、CMや雑誌でよく見かけることから安心感を覚える方も多いですが、必ずしも経験豊富な医師が担当するとは限りません。患者数が多く、数をこなさなければいけないことから、症例経験や見立ての弱い若手医師が担当して失敗することもあります。
クマ取り整形に限らず外科手術では、クリニック選びよりも医師選びが重要です。実際にどの医師が執刀するのか、しっかり確認するようにしましょう。
症例写真を確認する
実際に医師がクマ取り整形を行った症例写真を確認するようにしましょう。一般的に症例写真は、施術前後の写真を比較して掲載されています。施術写真を確認することで、どの程度クマが改善されるのか、具体的にイメージをすることができます。
クリニックによっては目の下にメイクをしたり、ライトを当てたりして症例写真を撮っている場合があります。その場合、医師の技術が低い可能性があるため、加工の有無はよく確認するようにしましょう。
当院のInstagramには、年代や治療法、経過年数に応じたクマ取り治療の症例写真を100件以上掲載しています。純粋な手術技術が分かるように、ノーライト・ノーメイクで撮影しているので、ぜひチェックしてみてください。
複数の医師に診察を受けて比較する
1人だけの医師の診察を受けても、その医師があなたにとって最良の判断をしているかどうかは見極めるのは困難です。また話しやすいなど相性の問題もあります。できれば、複数の医師の診察を受けて比較検討することをおすすめします。
美容クリニックの診察料は、無料もしくは安価であるところがほとんどです。前述した通り、クマ取り整形に失敗をするとリカバリーが大変なので、時間をかけて慎重に医師を選ぶことをおすすめします。
まとめ
本記事では、クマ取り整形でよくある失敗例や対処法をご紹介しました。
クマ取り整形で失敗や後悔をしないためには、クマの種類に適した施術や、一人ひとりの皮膚や骨格の状態に合わせて治療を行うことが重要です。
MIKIクリニック大阪豊中駅前では、大手クリニックで10,000件以上の美容診療・手術経験があり、年間で300件以上のクマ取り手術を実施している院長が、診療から手術まで一貫して対応しています。
「Google Map」のレビュー評価でも96%以上の満足度を獲得しており、数多くの患者様からご好評を頂いております(2024年6月時点)。目の下のクマが気になっている方はぜひ、当院のカウンセリングを受けてみてください。
このページの監修・執筆医師
経歴
- 平成17年 香川大学医学部卒業後、初期臨床研修
- 平成19年 大阪市立大学医学部付属病院整形外科
- 平成21年 大阪市立総合医療センター整形外科
- 平成23年 大阪市立大学医学部付属病院整形外科
- 平成26年 大阪労災病院整形外科
- 平成27年 東住吉森本病院整形外科
- 平成31年 大手美容クリニック
- 令和3年 MIKIクリニック大阪豊中駅前 院長
資格
- 医学博士(iPS細胞を用いた再生医療研究)
- 公益社団法人 日本整形外科学会 整形外科専門医