経結膜脱脂術dけ、いわゆる脱脂だけで目の下のクマが改善すれば一番いいですよね。
ダウンタイムは軽度で、手術時間も短く、一般的に費用も安くすみます。
そんな経結膜脱脂術の手術適応になるパターンは2つです。
①脂肪注入、裏ハムラなどをする必要がない。
これが経結膜脱脂術の絶対的手術適応です。
皮膚の余剰が少なく、目の下のホホが高く(ポジティブベクター)、色クマが軽度の場合です。
この場合は経結膜脱脂術がベストの手術方法で、他に余計なことをする必要はありません。
これに当てはまる典型的なパターンは
「30代、これまで目の下の暗さは気になったことはなかったけれど、この数か月~6か月ほどで目の下にふくらみがでてきた」
〇30代:皮膚の余剰がない
〇これまで目の下の暗さは気になったことはなかった:目の下のホホが高く(ポジティブベクター)、色クマが軽度
〇この数か月~6か月ほどで目の下にふくらみがでてきた:皮膚の余剰がない
ただし、この条件に当てはまる方は少数です。
②本当は脂肪注入や裏ハムラをした方がいいが、ダウンタイム、リスクなどから脱脂を選択する
これが経結膜脱脂術の相対的手術適応です。
他の手術の方が仕上がりはよくなるが、いろいろな条件を考慮して脱脂だけを行う場合です。
実際にはこの場合がかなり多いです。
脱脂だけでは、シワ、暗さ、色クマなど不利な点は出るがそこは我慢される場合です。
わたしがクマの診察に30分枠を用意しているのはこの点が大きな理由です。
正直クマの診察自体は数分で終わりますが、各手術方法で想定される結果の説明、本人の希望、優先順位などを確認することに時間をかけています。
ふくらみさえなくなればそれでいい、絶対に皮膚は切りたくない、脂肪注入は怖いから嫌、仕事上ダウンタイムがどうしてもとれないなど、ご本人にとって大事なことをお伝えいただければ、一緒にベストな治療方法をみつけていきます。