脱脂の手術後に目の下がくぼんだり、目の下の暗さやシワ感が目立ってしまうことは比較的よく見られる変化です。

経結膜脱脂術、いわゆる脱脂は眼窩脂肪を切除する手術で、ボリュームを一方的に減らすことになります。

 

眼窩脂肪を過剰に切除してしまえばもちろんですが、たとえ適切な量を切除したとしても、元々の目元の状態によっては手術後に暗さやシワが目立ってきます。

 

今回は他院で脱脂だけを受けられて、手術後の目の下の暗さとシワにお悩みで相談に来られた症例です。

 

４０代の女性で、当院の術前は目の下のボリューム不足があり、そのために暗さとシワが目立っています。

このお悩みに対して、脂肪注入を行いました。

 

 

脂肪注入により目の下のボリューム不足は解消され、目の下の暗さは軽減し、またシワも浅くなっています。

 

脂肪注入によるシワ改善は２つの作用機序によります。

ひとつは皮下組織のボリュームが増えることで皮膚にハリがでてシワが浅くなります。

もう一つは、注入した脂肪組織のうちの脂肪幹細胞が皮膚の細胞に働きかけて皮膚の厚みが増すことです。

 

とくにナノファットにはこの脂肪幹細胞が豊富に含まれますので、ナノファットを皮膚直下のごく浅い層に注入することでシワの改善を図っています。