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裏ハムラ法とは?脱脂・ハムラ法との違いと向いている人を専門医が解説

2026.07.28

目の下のクマやふくらみの治療を調べていると、「裏ハムラ法」という言葉に行き当たります。ハムラ法・脱脂・脂肪注入など似た名前の施術が並び、「自分にはどれが合うのか分からない」と迷われる方は少なくありません。

このページでは、裏ハムラ法とはどのような手術なのか、脱脂やハムラ法との違い、向いている方、ダウンタイムやリスク、費用の考え方まで、美容外科医の視点で解説します。

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法とは、まぶたの裏側(結膜側)から目の下の眼窩脂肪にアプローチし、その脂肪を取り除くのではなく、へこんでいる部分(目の下のくぼみ=ゴルゴラインや目の下の溝)へ移動させて固定する手術です。正式には「経結膜的眼窩脂肪移動術」などと呼ばれます。

目の下の「クマ」の多くは、色素や血行だけでなく、加齢によって眼窩脂肪が前に押し出され、その下にくぼみができることで生じる凹凸の影が原因になっています。裏ハムラ法は、この「出っ張り」と「くぼみ」を同時に解消し、目の下から頬にかけての段差をなだらかにすることを目的とした手術です。

皮膚を切らず、まぶたの裏側から行うため、顔の表面に傷跡が残らないことが大きな特徴です。

ハムラ法・脱脂との違い

名前の似た3つの術式は、「脂肪をどうするか」と「どこから切るか」で分かれます。

術式 切開する場所 脂肪の扱い 主な特徴
裏ハムラ法 まぶたの裏側(結膜) 移動させて固定 表面に傷が残らない。ふくらみとくぼみを同時に整えることを目指す
ハムラ法(表ハムラ) 下まぶたの皮膚側(まつ毛の下) 移動させて固定 余った皮膚のたるみも同時に切除できる
経結膜脱脂法 まぶたの裏側(結膜) 取り除く 手術時間が短く負担が軽い。くぼみが強い方には適さない場合がある

ごく単純化すると、眼窩脂肪が「多少ある」だけなら脱脂、「多い、またはその下がくぼんでいる」なら裏ハムラ法、「さらに皮膚のたるみも強い」ならハムラ法が候補になります。ただし、どの術式が適しているかは目の下の状態・皮膚の厚み・年齢によって異なり、診察で医師が判断すべき事項です。

裏ハムラ法が向いている方

  • 目の下のふくらみが大きい、またはその下のくぼみ(段差)が気になる
  • 脱脂だけでは凹凸が残りそう、
  • 顔の表面に傷跡を残したくない
  • 疲れて見える・老けて見えるという印象を改善したい

一方で、皮膚のたるみが強い方や、色素沈着が主な原因のクマの場合は、裏ハムラ法だけでは目的を達成できないことがあります。クマの原因が「影」なのか「色」なのかによって適した治療は変わるため、まずは原因の見極めが重要です。

手術の流れとダウンタイム

手術は局所麻酔(当院では静脈麻酔を併用)で行われ、まぶたの裏側から眼窩脂肪を露出させ、必要な範囲でくぼみのある部分へ移動・固定します。

ダウンタイムの経過には個人差がありますが、一般に次のような流れをたどります。

  • 腫れ——術後数日がピークで、おおむね1〜2週間かけて落ち着いていきます
  • 内出血——出る場合は1〜2週間程度で吸収されることが多く、メイクで隠せる時期が来ます
  • 仕上がり——組織が馴染むまでには数ヶ月かかることがあります

脱脂と比べると、脂肪を移動・固定する分だけ腫れや内出血が出やすく、ダウンタイムは長めになる傾向があります。大切な予定の直前は避け、余裕をもったスケジュールで検討しましょう。

リスク・副作用について

裏ハムラ法は保険適用外の自由診療であり、外科手術である以上、次のようなリスク・副作用が生じる可能性があります。

  • 腫れ、内出血、痛み、違和感、複視、感染
  • 左右差、凹凸や段差の残存、また過矯正・低矯正
  • 感染、結膜の充血や一時的な目のかすみ
  • 想定した効果が十分に得られず、追加の処置が必要になる場合がある

費用はクリニックによって異なり、当院を含め数十万円台の設定が一般的です。カウンセリングの際は、手術費用に麻酔代・術後の診察料・万一の再手術費用が含まれるのかまで確認しておくと、あとから想定外の費用が発生することを防げます。

よくある質問

Q. 傷跡は残りますか?
A. まぶたの裏側からの手術のため、顔の表面に傷は残りません。結膜側の創部は時間とともに目立たなくなっていきます。

Q. 一度の手術で効果は続きますか?
A. 移動させた脂肪が再び元に戻ることは基本的にありませんが、加齢による変化は続くため、将来的な見え方には個人差があります。

Q. 以前に脱脂を受けていても手術できますか?
A. 過去の手術内容と現在の状態によります。診察時に必ずお伝えください。

Q. どの術式が自分に合うか分かりません。
A. それが正常です。クマの原因(影・色・たるみ)は見た目が似ていても異なるため、診察で原因を確かめたうえで術式をご提案します。

この記事の監修医師

池田 幹則(いけだ みきのり)|目の下のクマ取りクリニック大阪梅田 院長

  • 医学博士(iPS細胞を用いた再生医療研究)
  • 日本整形外科学会 整形外科専門医
  • 外科医歴20年
  • 美容診療手術 10,000件
  • クマ取り手術 2,000件

香川大学医学部卒業後、大阪市立大学医学部附属病院・大阪市立総合医療センター・大阪労災病院などで整形外科医としてキャリアを積み、美容外科へ。現在は目の下のクマ治療を専門領域として診療にあたっています。

目の下のクマ治療をご検討中の方へ

裏ハムラ法は、術者の経験と判断が仕上がりを左右する手術です。

目の下は、数ミリの違いが「疲れて見えるかどうか」を分ける繊細な部位です。だからこそ、脱脂・裏ハムラ・ハムラ法のどれを選ぶかという見極めの精度と、脂肪を移動させる手技の確かさが問われます。

当院院長は、美容診療手術10,000件・クマ取り手術2,000件を執刀してきた経験をもとに、一人ひとりの目の下の状態に合わせた術式をご提案しています。「自分はどの治療が合うのか」という段階からのご相談で構いません。

▶ カウンセリングのご予約はこちら(Web・LINE・お電話で承っています)

※本ページで紹介している裏ハムラ法は自由診療(保険適用外)です。手術には腫れ・内出血・左右差・感染などのリスク・副作用があります。効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。費用・リスクの詳細はカウンセリングにてご説明します。