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目の下のクマとは
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目の下のクマとは、目の下が「暗い」状態のことです。
英語では「dark circle」といいます。
暗いことで、不健康、疲れている、老けているなどの印象を与えます。
暗くなる原因によって影(黒)クマ、茶クマ、青クマなどの名前(俗称)がついています。
このうち手術で大きく改善するのは影(黒)クマです。
黒(影)クマとは
クマ取り手術で改善させることのできる代表的なクマです。
若いときから目立つ方もいますが、多くは眼球の支持靱帯がゆるんでくる40代以降から目立ってきます。
眼球の下にある眼窩脂肪が前方に突出することで目の下の皮膚が膨らみ、そのすぐ下に影ができて目元が暗くなります。長年放置するとふくらんだ皮膚が引き伸ばされてたるんできます。
ふくらみのために、涙袋の境界がぼやけてはっきりしなくなることもあります。
年齢とともにふくらみとそれによる黒クマは悪化していきます。
黒(影)クマの見分け方
凹凸による影ですので、正面もしくは下から光を当てて消えれば黒(影)クマと判断できます。
青クマとは
目の下の皮膚は非常に薄いので、その下にある静脈が透けてみえることでできる青色のクマです。
寝不足や疲労によって血流がうっ滞し悪化します。
比較的太い静脈が目の下の目立つ場所に一本あるだけで、クマのように見えてしまうこともあります。
また眼輪筋という筋肉が透けてみえて、赤っぽくなり、赤クマと呼ばれることもあります。この場合、眼輪筋の下にある眼窩脂肪がふくらむことで眼輪筋が圧迫されてより浅いところに押し出され、赤く透けて見えます。筋肉は構成するミオグロビンによって赤色に見えるためです。
眼窩脂肪のふくらみが原因ですので、赤クマは黒クマと一緒に存在することがほとんどです。両者が混在して赤黒くみえることも多くあります。
青クマの見分け方
青クマは皮膚を引っ張ることで軽減、消失します。
赤クマはふくらみの場所に一致した独特の赤みが特徴です。赤ら顔などではふくらみ以外の場所にも赤みがありますので区別できます
青クマの治療法
一つは血行を促進すること、血流のよどみを解消することです。
入浴や運動、目の下を温める、十分な睡眠をとる、過剰な塩分摂取を控えることなどが有効です。
もう一つは皮膚を厚くし、透けて見えないようにする方法です。
レーザーや注射により皮膚、皮下組織を増生させ厚みを増加させ、血管が透過しないようにします。一般的に複数回の治療が必要になります。
太い静脈が原因の場合はいずれの方法でも改善が困難です。
茶クマとは
色素沈着やシミでできる茶色いクマです。
色素沈着は生まれつきのことが多いですが、アトピー性皮膚炎やコンタクトの着脱で目を擦るクセがある方にも多くみられます。
目元の皮膚は薄いので刺激で簡単に色素沈着を起こしてしまいます。
また老人性色素班(いわゆるしみ)や雀卵斑(そばかす)などのシミが目の下にあるとクマのように見えます。
影クマと思われていたものの一部が実は茶クマということもよくあります。
茶クマの見分け方
茶クマは光を当てても、皮膚を引っ張ってもなくなりません。
影クマに隠れているシミは、光をあてて影をなくすことで、はじめてわかることもあります。
茶クマの治療法
色素沈着
目を擦るクセがある場合にはそれを止めることが一番です。洗顔やメイク落とし、アイクリームなどの使用時などに肌を強く擦っていないかも確認してください。
次に日焼け止めの使用です。紫外線は色素沈着やシミを悪化させますので日焼け止めでこれを予防していきます。日焼け止めを塗るときにも優しく、擦らないようにしてください。
外用薬(トレチノインやハイドロキノン)や内服薬によって色素沈着を少しずつ改善させる方法もあります。目元は粘膜が近かったり、皮膚が薄いために外用薬によるトラブルも起きやすい場所ですので、注意が必要です。
保湿も重要です。目元の皮膚には皮脂腺がなくどうしても乾燥傾向になります。乾燥すると摩擦などの刺激が強く皮膚に伝わってしまい色素沈着の原因になりますので、目元は特にしっかりと保湿してください。
シミ
シミの種類によってシミ取りレーザーなどで取り除くことが可能です。具体的にはQスイッチレーザーやトーニングなどがあります。