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脱脂と裏ハムラの違いは?目の下のクマ取りで後悔しないための選び方を専門医が解説

2026.08.29

目の下のクマ取りを調べていくと、必ず突き当たるのが「経結膜脱脂術(脱脂)」と「裏ハムラ法」のどちらを選ぶかという分かれ道です。料金は倍近く違い、ダウンタイムも違う。それでも「安いほうでいい」と決めてしまうと、後から取り返しがつかなくなることがあります。

この記事の結論
脱脂は脂肪を「取る」手術、裏ハムラは脂肪を「移動させる」手術です。ふくらみだけなら脱脂で足りますが、ふくらみの下に溝(ゴルゴライン・ティアトラフ)がある方は裏ハムラが向いています。そして最も重要な点として、先に脱脂を受けてしまうと、後から裏ハムラ法を受けることはできなくなります

そもそも、目の下のふくらみはなぜできるのか

目の下のふくらみの正体は、眼球を支えるクッションである眼窩脂肪(がんかしぼう)です。この脂肪は本来、眼窩隔膜という膜と靭帯によって内側に留められています。

ところが加齢や体質によって膜や靭帯がゆるむと、脂肪が前に押し出されてきます。これが「ふくらみ」です。そしてふくらみのすぐ下の縁は靭帯で骨に固定されているため、へこんだまま残ります。この段差が影をつくり、「クマ」として見えるわけです。

目の下のふくらみと溝ができる仕組み
眼窩脂肪が前に押し出される一方、その下は靭帯で骨に固定されているため、段差が生まれます。この段差が影となり「クマ」として見えます。
つまり、目の下のクマの正体は「ふくらみ」と「溝」のセットです。
ふくらみだけを取れば解決する方もいれば、溝が残って影が消えない方もいます。ここが術式選びの分岐点になります。

経結膜脱脂術と裏ハムラ法の違い

経結膜脱脂術 ——「取る」手術

下まぶたの裏側の結膜を5〜10mm程度切開し、突出した眼窩脂肪を切除します。眼窩脂肪は3か所に分かれて存在しているため、それぞれから必要な分を取り除きます。

皮膚を切らないため傷が表から見えず、手術時間は約20分、結膜は縫合せず自然に癒合するため抜糸もありません。ダウンタイムが短く、負担の少ない術式です。

裏ハムラ法 ——「移動させる」手術

同じく下まぶたの裏側の結膜を15mm程度切開しますが、行うことが異なります。靭帯や眼輪筋の一部を骨から剥離してスペースをつくり、ふくらみの原因になっている眼窩脂肪を、その下の溝の部分へ移動させて敷き詰めます

脂肪を切除せずに再配置するため、ふくらみと溝を同時に整えられるのが最大の特徴です。ボリュームが保たれるので、脱脂に比べてシワの増加を抑えられます。手術時間は約50分、こちらも抜糸はありません。

経結膜脱脂術と裏ハムラ法の違い
脱脂は脂肪を切除し、裏ハムラ法は脂肪を溝へ移動させます。脱脂で脂肪を取り除くと、後から裏ハムラ法は受けられなくなります。

脱脂と裏ハムラの比較表

経結膜脱脂術 裏ハムラ法
脂肪の扱い 切除する 溝へ移動させる(切除しない)
切開部位 下まぶたの裏(結膜) 下まぶたの裏(結膜)
切開幅 5〜10mm程度 15mm程度
手術時間 約20分 約50分
抜糸 なし なし
ふくらみの改善 対応できる 対応できる
溝・凹みの改善 対応しにくい 同時に対応できる
シワへの影響 元の状態によっては増えることがある ボリュームが保たれるため増加を抑えやすい
腫れの目安 数日程度 ピークは術後1〜3日、消えるまで2週間程度
内出血の目安 出ないこともある/1〜2週間程度 2週間程度
費用(通常) 248,000円 498,000円
費用(モニター) 198,000円 428,000円
向いている方 ふくらみが主体/ダウンタイムを短くしたい ふくらみ+溝がある/仕上がりを重視したい

2026年8月時点・税込。当院の料金です。最新の情報は費用ページをご確認ください。

【重要】脱脂を先に受けると、裏ハムラはできなくなります

一度、経結膜脱脂術を受けると、後から裏ハムラ法を受けることはできません。
裏ハムラは「移動させるための脂肪」があって初めて成立する手術だからです。脱脂で脂肪を取り除いてしまうと、溝へ敷き詰める材料そのものが失われます。

これは順番の問題であり、費用や好みの問題ではありません。「まず安いほうを試して、物足りなければ裏ハムラに」という進め方は成立しないとお考えください。

では脱脂の後に溝が気になった場合はどうするか。脂肪注入やヒアルロン酸で溝を埋めるという選択肢になります。対応はできますが、追加の費用と時間がかかりますし、自分の脂肪を再配置する裏ハムラとは仕上がりの質が異なります。

だからこそ、最初の見極めが結果を大きく左右します

どちらが向いているか、セルフチェック

経結膜脱脂術が向いている方

  • 目の下のふくらみが主な悩みで、その下の溝はあまり目立たない
  • ダウンタイムを短く抑えたい(仕事や予定の都合)
  • できるだけシンプルな手術を選びたい
  • 20〜30代で、皮膚のたるみやシワがまだ少ない

裏ハムラ法が向いている方

  • ふくらみだけでなく、その下に溝や凹み(ティアトラフ・ゴルゴライン)がある
  • 疲れて見える、影が濃いと言われることが多い
  • 皮膚は切りたくないが、仕上がりは妥協したくない
  • シワは増やしたくない
  • 40代以降で、ふくらみと凹みの落差が大きい
自分がどちらか分からないときの見分け方(あくまで目安です)
明るい場所で正面から鏡を見て、目の下を指で軽く上に持ち上げてみてください。ふくらみが消えて平らになるなら脱脂で対応できる可能性があり、持ち上げても境目の影が残る場合は溝が原因である可能性があります。ただし実際の判断は、皮膚の厚みや骨格を含めた診察が必要です。

第3の選択肢:脂肪注入を組み合わせる

実際の診療では、脱脂と脂肪注入を組み合わせる方法もよく選ばれます。ふくらみを脱脂で取り、へこんでいる部分にご自身の脂肪を注入して段差をならす考え方です。

裏ハムラとの違いは、脂肪を「移動させる」か「別の場所から持ってきて足す」かという点です。頬やこめかみも一緒にボリュームを補いたい場合には、注入のほうが適していることもあります。

方法 考え方 費用(通常/モニター)
経結膜脱脂術 ふくらみを取る 248,000円/198,000円
脱脂+脂肪注入 取ったうえで、へこみに足す 428,000円〜/378,000円〜
裏ハムラ法 取らずに、溝へ移動させる 498,000円/428,000円
裏ハムラ+脂肪注入 移動させたうえで、さらに足す 598,000円〜

2026年8月末時点・税込。

どちらを選ぶべきか、診察でご相談ください

目の下は、数ミリの違いが印象を変える繊細な部位です。だからこそ、脱脂・裏ハムラ・脂肪注入のどれを選ぶかという見極めの精度と、手技の確かさが仕上がりを左右します。脱脂を受けてしまうと裏ハムラという選択肢は失われますので、迷っている段階でのご相談をおすすめします。

10,000
美容診療手術
2,000
クマ取り手術
20
外科医歴

目の下のクマ取りクリニック大阪梅田は、大阪市北区曾根崎(大阪・梅田エリア)にあります。カウンセリングでは、まず目の下の状態を診察で見極めたうえで、適した術式を理由とリスクを添えてご説明します。

▶ カウンセリングのご予約はこちら

Web・LINE・お電話(06-6809-7665)で承っています/完全予約制

症例で見る仕上がりの違い

当院では、術式ごとの症例を公開しています。ご自身の状態に近いものを探してご覧ください。

よくある質問

Q. 脱脂のほうが安いので、まず脱脂を試してもいいですか?

おすすめできません。一度脱脂を受けると裏ハムラ法は選べなくなるためです。溝が残った場合は脂肪注入などで対応することになり、結果的に費用も時間もかかることがあります。

Q. 裏ハムラは脂肪を残すので、また膨らんでくるのでは?

移動させた脂肪は溝の部分に固定されるため、元の位置に戻ることは基本的にありません。ただし加齢による変化は続くため、将来的な見え方には個人差があります。

Q. どちらも皮膚を切らないのですか?

はい。どちらも下まぶたの裏側(結膜)からのアプローチで、皮膚に傷は残りません。抜糸もありません。

Q. 目の下のクマ取りは保険が使えますか?

自由診療(保険適用外)です。費用は全額自己負担となります。

Q. カウンセリングだけでも受けられますか?

はい。手術が必要な状態なのか、どの術式が適しているのかを知るためのご相談だけでも承っています。

リスク・副作用について

経結膜脱脂術・裏ハムラ法・脂肪注入はいずれも自由診療(保険適用外)の手術です。受ける前に、次のような症状が起こりうることをご理解ください。

  • 腫れ、内出血、痛み、違和感
  • 左右差、凹凸や段差の残存、過矯正・低矯正
  • 再発、血腫、下眼瞼の内反・外反、知覚鈍麻、複視
  • 感染、結膜の充血や一時的な目のかすみ
  • 想定した効果が十分に得られず、追加の処置が必要になる場合がある

いずれも頻度は高いものではありませんが、ゼロではありません。カウンセリングでは、期待できることと同じだけの分量で、起こりうることについてもご説明します。

この記事の監修医師

池田 幹則(いけだ みきのり)
目の下のクマ取りクリニック大阪梅田 院長

  • 医学博士(iPS細胞を用いた再生医療研究)
  • 日本整形外科学会 整形外科専門医
  • 外科医歴20年
  • 美容診療手術 10,000件
  • クマ取り手術 2,000件

香川大学医学部卒業後、大阪市立大学医学部附属病院・大阪市立総合医療センター・大阪労災病院などで整形外科医としてキャリアを積み、美容外科へ。現在は目の下のクマ・たるみ治療を専門領域として診療にあたっています。

※本ページで紹介している経結膜脱脂術・裏ハムラ法・脂肪注入は自由診療(保険適用外)です。手術には腫れ・内出血・左右差・再発・血腫・下眼瞼の内外反・知覚鈍麻・感染などのリスク・副作用があります。効果や経過には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。掲載の費用は2026年8月時点の税込価格です。最新の料金は費用ページをご確認ください。